低遅延4K60P伝送

4K60P 8bit 4:4:4 ロスレスないしは4K30P非圧縮信号を120μsの低遅延で伝送します。

既存IP技術で長距離伝送

標準的な10Gb Ethernetで動作しますので、伝送距離はCat6Aで100m、OM3なら300m、OM4だと550mとなります。SFPモジュールを変更すればシングルモードで30km伝送が可能。

業界最小トランシーバー

業界最小サイズのコンバーターは送信(TX)と受信(RX)を任意に変更可能。拡張時はもちろん予備機の管理も容易になります。

柔軟な画像表示

機材の変更なしで映像分配、マルチビュー、ビデオウォールの各モードに対応します。マルチキャストにより1-to-1、1-to-many、many-to-many を柔軟に切り替える事ができます。

解像度スケーリング

HDMI 2.0 をサポート。解像度スケーリング機能（4K ⇔ VGA）により様々な伝送が可能。

KVMなどの多彩な信号をサポート

USB 2.0 (480Mbps) をサポート。KVMスイッチとしてプロレベルで使用可能。またマルチチャンネルオーディオ、ギガビットイーサネット、RS-232C、IRもサポート。

カナレのアプローチ

従来のシステムでは、マルチビューやビデオウォールを実現するためにビデオプロセッサや分配器等、専用の装置が必要でした。また同軸やHDMIケーブルの配線距離も意識しなければなりませんでした。
カナレのAV-over-IPシステムは、ソフトウェア上でAV制御を行うので専用の装置を必要としません。また標準的な10Gb Ethernet上で動作しますので線路確保が容易になります。そのため、低遅延かつコストメリットの高い4K伝送システムを、シンプルに構築することができます。

マトリックス スイッチ

Sync モード

• 最小遅延モード (<120μs) です。
• すべてディスプレイが同じソースにGenlockされるため、表示は相互に同期されます。
• マトリックススイッチでは通常このモードが使用されます。

Fast モード

• 解像度スケーリングおよびフレームレート変換が可能です。
• レシーバー出力タイミングは一定のため、ディスプレイは再同期する必要がありません。（スイッチ時に再同期せず表示が可能です）
• フレームバッファが必要なため、1～2フレームの遅延が発生します。
• 出力される表示は RGB 8bit 固定になります。

Sync Scale モード

• 低遅延（フレームバッファなし）およびソースロックと出力スケーリングの組み合わせモードです。
• 解像度スケーリングをサポートしています。（フレームロックは変換不可です）

マルチビュー

• 複数の独立したソースをトランスミッタから単一のレシーバーにルーティングし、レシーバーはそれらを単一の出力に合成します。
• ソースは異なる解像度とフレームレートを持つことができます。
• マルチビューはさまざまなソース信号を調整およびスケーリングし、特定の次元の事前定義されたレイアウトに配置してからシーンを合成し、指定された解像度とフレームレートのビデオ信号を生成します。

ビデオウォール

• 単一のビデオソースを複数のディスプレイに拡大することができます。
• 各レシーバーは Video Wall マトリックス内の位置に応じて該当する領域をトリミングおよびスケーリングします。
• レシーバーはすべてソースにロックされているため、互いにロックされています。
• 以下の2つのビデオウォールモードをサポートしています。
  1. Normal (synchronized)
  2. Fast (asynchronous)
• 同じプログラミングおよび制御オプションは、以下を含む両方のモードで利用可能です。
  1. トリミング
  2. スケーリング
  3. ビューポート
  4. ベゼルとオーバーラップ管理
• Blue River Genlock および Fast モードは同じシステム内で共存できますが、単一のレシーバーに割り当て可能なモードは1つだけです。